島村楽器公式ブログ

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調律師のとある1日Vol.18「外装あれこれその1」

みなさま、こんにちは!島村楽器ピアノセレクションセンターピアノ調律師のイトウでございます。

いきなりですが、私は最近、気になっています・・・・・・
色々な色!そう、ピアノの色です!!

みなさん、ピアノの色といえばどんな色を想像されますか?
やっぱり、圧倒的に「黒」のピカピカしたピアノを思い浮かべる方が多いと思います。
そう、私もその中の一人です。
お家にあるピアノも黒、小さい頃に学校で見たピアノも黒、ピアノの絵を描くときも黒!

だけど、調律師になっていろいろなピアノを見てきましたが、実は黒だけじゃないんですピアノって!

最近では、お部屋のインテリアに合わせて、茶色のピアノを置いているお家も多いので、そんなこと今更言われなくても知ってるわ!と突っ込まれそうですが、「茶色」と一口に言ってもこれまた色んな茶色があるんですよ!

ということで、今回はピアノの「色」について、いろいろとご紹介していきます!

いろいろな茶色♪

茶色いピアノがあるお家って、ちょっとお洒落に感じますよねーw
それはそうと、その「茶色いピアノ」も、使用する木材や塗装の仕上げ方によって、大分雰囲気が変わります!

木目の種類

まずは木目!木目の入り方によっても、全体の印象がかなり違ってきます。
比べてみるとよくわかりますが、木の種類によって微妙に模様が違ったりするんです。
では、PSCショールームにあるピアノを例に見てみましょう!

マホガニー(Mahogany)

西アフリカなどに分布する常緑高木で、濃赤褐色の明るい縞目と、硬くて狂いが少なく広い幅の板が取れるのが特徴です。家具や彫刻、高級車のダッシュボードやハンドルなどにも使われています。


チェリー(Cherry)

アメリカ東部に産する桜の木で、明るい色合いときめ細かい美しい木目が特徴です。開拓時代から家具やドア、モールディング(建物や家具に付けられる帯状の飾り)などに広く使われています。


ローズウッド(Rosewood)

南米産のマメ科の木で、伐ったときにバラのような香りを放つのが名前の由来です。古くからギターや飾り棚、ナイフの柄などに使われてきた、装飾性の高い銘木です。


チーク(Teak)

東南アジア一帯に産するクマツヅラ科の落葉広葉樹です。水湿の耐久性に優れており、シロアリなどの虫害にも強いことから、建築材や船舶材にも使われる最高級材の一つです。


オーク(Oak)

ブナ科の落葉広葉樹で、重くて硬く、腐りにくい耐久性に富んだ良材です。ウイスキーやぶどう酒の樽材としても使用されています。


ウォルナット(Walnut)

アメリカのアパラチア山脈から中西部にかけて自生するブナ科のクルミの木で、狂いが少なく緻密で粘り強いのが特長です。木目が美しいので、高級家具や工芸品などにも多く使われています。


どうですか!?

6種類ご紹介しましたが、この他にもサペリ、ミンディ、バーチなど、色々な種類の木材が使われています。
写真だとちょっと分かりにくいかもしれませんが、実際に近くで見てみるとそれぞれ表情が違って面白いですよ〜♪
また、同じ木でも違う呼び名を持っていたりするので、気になる方は色々と調べてみてください^^

木材の違いだけじゃなーい!

さて、ここまでは、木材の種類あれこれをご紹介いたしましたが、ピアノの外装の印象を変えるのは木の種類だけではございません!
同じ木材でも、表面をピカピカに仕上げたものと、マットに仕上げたものでは、かなり印象が違いますよねー!

ということで、次回も私イトウが塗装の仕上げ方あれこれをご紹介いたしますよ〜☆どうぞお楽しみに!

島村楽器ピアノセレクションセンターについて

ピアノセレクションセンターは、専用工房を併設したアコースティックピアノ専門のショールームです。

フロアには、新品・中古ピアノ、アップライト・グランドピアノを合わせて常時100台以上を展示しております。また、専用工房ではピアノの調整・点検・修理を行い、アフターフォローにもお応え致します。

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