島村楽器公式ブログ

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「はじめてのクラシック」意外と知らない!?コンサートのマナー

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皆さん♪こんにちは☆
この時期の口癖が「夏に向けてダイエット」と言いながら
大好きなポテチを食べている広報課 ホソカワです(´▽`)♪

皆さんは、ゴールデンウィークのご予定は決まりましたか?
ホソカワのゴールデンウィークの予定は、クラシック好きが大集結する「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」というイベントで島村楽器のブースを出展するために、毎日有楽町通いです☆
そして、今回のブースはホソカワの意見も反映されたデザインになっているんですヾ(*´∀`*)ノ゛

全4回でお届けしていますこの「そうなんだ!ホソカワの学べるクラシック!」
(テレビ朝日様...次回までパクらせていただきます。)
でクラシックに興味が出てきた!という方は、東京国際フォーラムの地下2階の展示ホールまで遊びに来てくださいね♪

さぁ~!今回はコンサート会場でのマナーについてクラシック初心者の方にもわかりやすくご紹介☆
これで安心してコンサートを楽しめますね!

音を発するものにご注意を...

コンサートは、音楽を聴くことを楽しみにいらっしゃる人たちがいっぱい集まるところ。
そのため、耳がいつも以上に敏感になっています。
つまり、演奏の音以外にも敏感で、そんな音がどこからか聴こえてくると、
音を鳴らしたであろう人が大注目Σ(´Д`;)
されちゃうことがあります。
ホール内はとてもよく響くので、小さな音でも離れた席の人に聴こえてしまうんです。
そんな大注目を未然に防ぐために、音のマナーについてご紹介します☆

1.洋服・靴・Bag・小物の音

楽しいお出かけ前には皆さん、おしゃれしますよね?
でもコンサートに行くときは注意して欲しいことがあります‼
それは「音の鳴るものをなるべく身につけない!」です。

"カシャカシャ""ガサガサ"などと鳴ってしまう服・バッグ、金属のチェーンがついたサイフや2連以上のネックレスのようなアクセサリー類など、少し動いただけで音が鳴ってしまう物は注意です。
そして女性の方にはさらにもう1つ注意して欲しい物が、靴です。
ヒールが細いと足音がとっても響いてしまうんです。
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演奏中に体勢を変える際“コツッ”なんて響き渡らせて大注目‼
なんてこともありますから、注意しましょうね!
音が鳴らないか不安という方は、家を出る前に玄関でジャンプして確認してみましょう(o´ω`o)

2.携帯電話、スマートフォンなどの電子機器の音

映画館では、本編が始まる前に携帯電話やスマートフォンの電源をOFFにすることを促す映像が流れると思いますが、
コンサートでは開演5分前に「開演中は携帯電話やスマートフォン、などの電子機器の電源をお切りください。」とアナウンスが流れるだけなので、
それを聞き逃してしまうと電源を切るのを忘れてしまい、あとあとヒヤヒヤヾ(;´Д`●)ノな思いをしてしまった・・・
なんて経験のある方がけっこういると聞きます。

マナーモードにしておけば音が鳴らないし大丈夫でしょ‼
と思う方もいらっしゃると思いますが、、、それではダメなんです!
携帯電話やスマートフォンの"ある機能"も音として聴こえるんです。
それは、バイブレーション機能‼
映画感だと臨場感あふれる大音量でバイブの振動も消されてしまいますが、
静かなコンサートホールではそうはいきません。
「ぶぃー、ぶぃー」と鳴って、間違いなく注目の的です!
そんな理由もあって、携帯電話はマナーモードではなく、必ず電源をOFFにしたほうが良いですo(*^▽^*)o
(サイレントモードを設定している場合も念のため電源をOFFにしておいたほうが無難ですよ)
電源をOFFにすることを忘れないためにもホールに入る時に電源を切ることを忘れずに覚えておきましょう!
そのときアラームの設定もOFFになっていることを確認しておきましょうね!

動きにご注意を...

2時間近いコンサートで体を全く動かさないで聴く...
というのはなかなか難しいですね(´Д`。)
少し体が動いてしまうのは仕方がないことですが、
些細な動きが大きな振動になってしまうことがあるんです。
ホールの座席は、10席~15席ほどつながっています。
例えば、無意識のうちにやってしまう癖「通称びんぼーゆすり」をしてしまうと、
1列分の座席が揺れを感じます。少しの持続的な揺れが恐怖に感じる方もいて
私が以前に行ったコンサートでは、それが理由で大パニックになり、
コンサートが中断してしまうなんてことがありました。
少し体制を変える程度ならだれでもやること。
皆さんも周りの方に気を使いつつ、自分がラクだと思える体制を作ってくださいね(o≧▽゚)o

タイミングにご注意を...

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「ステージに演奏する人がでてきた時」「曲が終わった後」「すべての演奏が終わった後」
コンサートに限らず、ライブなどでも同じように拍手をしますよね(●´∀`)
しかし、クラシックコンサートでは、拍手をしてはいけないタイミングがあるんです!
ステージに演奏する人がでてきた時はステージを見ていればわかると思いますが、
曲が終わった後の拍手のタイミングって、
楽章の切れ目なのかそれとも曲が終わったのかわかりづらいことがあります。
しかし、楽章の切れ目の場合は、例外として、とても素晴しい演奏で感動した場合は
拍手をするそうですが基本的に拍手をしてはいけないんです(;´Д`)
コンサート当日までに演奏される曲を聴いていれば「ここは、楽章の切れ目」
「ここは、曲の終わり」と分かると思いますが、
タイミングをマスターするために2つのポイントをご紹介します。

1.楽章ってなに?

楽章って言葉は知ってる!というクラシック初心者の皆さんもいるかと思いますが、
知らない人のために楽章について簡単に説明します。
楽章とは、小説で例えると第1部・第2部または第1章・第2章で表している起承転結、
場面転換など小学校の時の国語で習う段落ですo(≧∇≦o)
小説と同じように曲にもストーリーがあり、起承転結や場面転換があるので
楽章という言葉を使って区切るんです☆

2.間隔と感覚

楽章と楽章の間には、少し間隔をあけて演奏すると始めにお話しましたが、
間隔を開けずに演奏"アタッカ"が用いられる場合もあります‼
ここで、"アタッカ"という聞き慣れない言葉がでてきましたが、
クラシック初心者の皆さん‼あきらめずにこの後の説明を読んでください‼
アタッカとは、演奏のテクニックや作曲のテクニックで楽章と楽章の間に切れ目なく演奏することです。
楽章や組曲で使われ、うまく使うと有機的なストーリーの組み立てだったり、
インパクトなどを最大限発揮することができますヾ(^▽^*)
5/11(土)に開催される「清水和音×宮谷理香 アコースティックとデジタルによるピアノ名曲選~
グランフロント大阪店オープン記念コンサート~」の曲目だと
宮谷理香さんが演奏する「イタリア協奏曲 第1楽章」は楽章、
清水和音さんが演奏する「組曲 展覧会の絵」が組曲ですね。
コンサートの演奏曲を調べると楽章があるもの、ないものとわかりますので
1曲1曲調べてみるのもコンサートまでの楽しみですね♪
もし、コンサート中に拍手のタイミングが分からなくなってしまった場合は、
周りの人が拍手をしたら拍手をする!を心がけていれば間違える心配はありませんね☆
クラシックのコンサートに行くようになれば、
自然とクラシック音楽を聴くようになり楽章の切れ目なのか、
曲の終わりなのか判断できるようになると思います。

3.最後のお約束

素晴らしい演奏だったと感じたら演奏終了後、
自分の感動を拍手で伝えるのことがお約束の行動!
拍手をたくさんすると演奏した方が何度も舞台上に登場しますo(゚ー゚*o)
聴きに来てくれた方がたくさんの拍手をもらえたからと
その拍手に応えようと何度も「ありがとうございます。」の気持ちを込めてお辞儀をしています。
お辞儀だけでは応えられない!という場合にアンコールとして1曲、
それでも全く収まらず、演奏家に体力が残っている場合は2曲以上アンコールを演奏してくれます。
そして、ここでそのお約束の行為はいつまで続くの?と
疑問に思った方もいると思います!1番分かりやすいのは、会場が明るくなる、
もしくは美しい声で「本日は、ご来場いただきありがとうございます。お気をつけてお帰りくださいませ。」というようなアナウンスが入ったら拍手をやめて退館の準備をしましょうv(´▽`)v

さいごに...

これでコンサートマナーはバッチリですね!
不安が解消された方は、ぜひ「清水和音×宮谷理香 アコースティックとデジタルによるピアノ名曲選~
グランフロント大阪店オープン記念コンサート~」にお越しいただき、
今回のマナーを実践してみてください☆

きっと、自信がついて「次も行ってみようかな?」なんて思うかもしれないですね。
さて最終回の“はじめてのクラシック”は
【演奏家のプロフィールに書かれてあるナゾを解明!?】を5月上旬頃、配信します☆

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