島村楽器公式ブログ

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いつでもどこでも楽しめるスピーカー内蔵スチールギター「SLIDE KING(スライドキング)」登場!

みなさんこんにちは、開発担当のフジモトです。
今回は、初心者の方でも手軽に楽しめるスチールギター
「SLIDE KING(スライドキング)」をご紹介いたします。

スチールギターは、昔からハワイアン・カントリー・ロックなど様々なジャンルに使われてきた楽器ですが、なかなか手に取るチャンスが無かったため、あきらめていた方も多かったと思います。

SLIDE KING(スライドキング)とは

スチールギターに興味はあるけど、、、

  • 手軽に楽しめるものがない
  • 価格が高くて手が出ない
  • 単体で音が出るものが欲しい

といった声にお応えして企画開発いたしました。

・・・そしてついに、
手に入れたその日にプレイできる
スピーカー内蔵のスチールギター「スライドキング」が完成しました!

スライドキングは、同じ楽器でありながら一般のギターとはまったく違った個性を持っている楽器です。広がり感のある音の響きを特徴としていながらも甘いトーンも併せ持った実に魅惑的なギターです。

スピーカー内蔵だからいつでもどこでも楽しめます

スライドキングの最大の特徴はスピーカーを内蔵(0.5W)していることです。
これによってわずらわしいセッティングの必要もなく、
付属のスライドバーですぐに演奏が楽しめます。

また、専用スタンドと専用ソフトケースを付属していますので、
気軽に持ち運んでイベントやパーティーなどで演奏ができます。

さらに、
大きなイベント会場やストリートパフォーマンスで音量が足りないときには、
外部出力端子にギターアンプをつないだり、
大きな音が出せないときは、ヘッドホンを使って夜間に演奏を楽しむこともできます。

それではさっそく、スライドキングの準備から演奏の楽しみ方までをご紹介いたします。

演奏の準備

まず、ケースを開けてスタンドを出します。


スタンドを取り付けた状態です。


横から見てみるとスタンドが交差しているのがわかります。

高さ(本体の下側から床面までの距離)は60cmが目安ですが、
演奏される方の身長に合わせて微調整ができます。

チューニング

スチールギターのチューニング(調律)として、
一番スタンダードな「C6(シーシックス)」のチューニングを紹介します。

C6 チューニング (別名:Am7)

動画ではクリップチューナーをヘッドに取り付けていますが、実はこれは取り付けできるようにヘッドを独自加工しているスライドキングだけの特徴なんです。
これだとチューニングがスムーズですばやくできますね!

巻きのチューニングは、合うまでにはの張りがかなり強く感じられます。
チューナーで音程を確認しながらゆっくりペグを回していきます。

スライドバーの持ち方とフィンガーピック

スライドバーは、安定して持てるよう人差し指と中指の間に挟み、
親指を添えるようにします。


を弾く方法には大きく分けてフィンガーピックとフラットピックがあります。
ここでは主流となるフィンガーピック(オプション)をご紹介します。

白はサムピックで親指用です。
下の金属製のフィンガーピックは人差し指と中指にはめます。
記事の最後にオプションアイテムを紹介していますので、
そちらも参照していただければと思います。

音を出してみよう

・・・では、軽く音を出してみます。
フィンガーピックを指にはめてコードC6~F6~G6と順に
サムピックでポロロ~ンと弾いてみました。
コードチェンジはスライドバーを平行移動させるだけでOKです。


デモ演奏1

それではチューニングが合ったところで、
まずはウォーミングアップ的なスライドキングの演奏を紹介したいと思います。
スライドキングだけでどんな雰囲気が出るのかを演奏してみましたので、ご覧ください。


デモ演奏2

今度は、伴奏を使ったデモ演奏をご紹介します。有名なハワイアンの名曲です。
リズムにのって演奏することで、より雰囲気を出すことができます。

この曲に出てくるコードも先ほどのフリー演奏と同じく3種類だけです。
こうしてみると、3つのコードを覚えるだけでも複数の曲が演奏できてしまいますね。
どなたでもカンタンにスチールギターが演奏できると同時に、スチールギター奏者になったような楽しさを体感できます。


デモ演奏3

スチールギターは、ハワイアンに限らずポピュラーソングにも良く合います。
スライドキングがアンサンブルに入ることで、これまでにない世界観を演出できます。
様々な曲を演奏することで新しい音楽創造へのインスピレーションが湧くかも?!

いかがでしたか?

一般にスチールギターは、ハワイアンなどでその演奏を見かけることが多いと思います。
しかし、サウンドはまさにハワイアンですが、実はカントリーにも使用されたりします。
さらには、ポピュラーでも演奏することもできますので、ハワイアン専用などと決めつける必要はなく、色々な曲の演奏を楽しむことができます。

スライドキングで色々なタイプの曲を演奏して、ぜひ新しい可能性を見出してください。

オプションアイテム紹介

フィンガーピックをはじめとして、スライドキングをより楽しむためのアイテムをご紹介いたします。

フィンガーピック:Jim Dunlop 36R020


:ERNiE BALL EB-D6(6スチールギター


入門書:ラップスティールギターを弾こう(中央アート出版社)


試奏のススメ~何はともあれ弾いてみてください♪

興味のある方、弾いてみたい方、、、
初めて触る方でも手軽に楽しめるスライドキングをぜひぜひ一度試奏してみてください。
自由に弾いてもハワイの風を感じることができますが、3コードを移動して弾けるようになれば、にわかスチールギター奏者になったような気分が味わえます。

3コードのポジション

さきほど使った3つのコードのポジションはこちらです。

C6コード 12フレット
F6コード 5フレット
G6コード 7フレット

弾くときのポイントは、スライドバーをフレットの真上に置くことです。
その際、強く押さえる必要はありません。
ゆっくり6(太)から1(細)までをポロロ~ンと弾いてみてください。
ウクレレと一緒に演奏したら、もうそこは南国フレーバーが広がり、ハワイアンユニットの誕生です。


島村楽器では、みなさまのご来店を心よりお待ちしております。
ぜひお店に試しに来てくださいね!

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